CoaXPress

ハードウェアインターフェース標準規格

CoaXPress(CXP)は2010年12月にリリースされました。カメラとフレームグラバを高速かつ、長いケーブル長での接続を可能にするインターフェースです。1本の同軸ケーブルというシンプルな形態で、カメラからフレームグラバへの最大12.5 Gbits/sのデータ転送、トリガ信号などフレームグラバからカメラへの最大41.7 Mbits/sの制御信号、13 Wの電源供給を実現しています。より高速のデータ転送が必要とされる場合、リンクアグリケーションにより、2本のケーブルでデータを分散して転送することができます。
Version 2.0では10・12.5 Gbits/sの追加とプロトコルの強化が行われています。

  • 動作速度
    高速ラインスキャンカメラを含むリアルタイムトリガ―をサポート。41.7 Mbits/sのアップリンクでは遅延 1.7 μs。オプションの高速アップリンク使用で遅延150 ns。
    現在もっとも高速のカメラに対して十分余裕のある7.2 Gbytes/sを6 リンクで実現。
  • コネクタ
    小型のMicor-BNC及び、広く使われているBNCコネクタでは12.5 Gbits/sまで。より小型のDIN1.0/ 2.3コネクタでは6.25 Gbits/sまで可能。DINコネクタは多リンクをまとめたコネクタでの使用も可能。
  • 受信デバイス
    フレームグラバー
  • カメラ給電
    CoaXPressケーブル経由の給電が可能。
  • ケーブル
    リンク速度1.25 Gbits/s(CXP-1)において100 m以上のケーブル長。3.125 Gbits/s(CXP-3)にて最高85 m。最高速の12.5 Gbits/s(CXP-6)においても7 mm径のケーブルで25 mが可能。より太いケーブルにて、より長いケーブル長が可能。
  • その他の特徴
    GenApi、SFNC及GenTL(イメージストリームを含む)を含んだGenICamのサポート、IIDC2はオプションサポート。
初版リリース 2010年12月
最新バージョン 2.0
出力構成 構成 画像データ転送速度 ケーブル数
CXP-3 300 Mbytes/s 1本
CXP-6 600 Mbytes/s 1本
CXP-12 1,200 Mbytes/s 1本
4x CXP-6 2,400 Mbytes/s 4本(または複合ケーブル)
6x CXP-12 7,200 Mbytes/s 6本(または複合ケーブル)
カメラ制御 Uplink 20.8 または 41.7 Mbits/s,
オプション:12.5 Gbits/s専用線
Downlink 画像データ共用
外部トリガ フレームグラバー経由、カメラへの直接出力
受信デバイス フレームグラバー
接続形態 1対1 カメラからの複数フレームグラバーへの出力可能
ケーブル
注) ここでの値は直径 6mmでの場合であり、より太いケーブルを使用することで最大長を延ばすことができる。
種類 最大長 給電能力
CXP-3 85 m 13 W
CXP-6 35 m 13 W
CXP-12 25 m 13 W
4x CXP-6 35 m 52 W
6x CXP-12 25 m 78 W