レンズマウント標準規格

レンズマウント標準規格格

マシンビジョン用カメラの撮像素子は、Cマウントカメラに代表される対角16 mm以下のイメージサイズだけではなく、35 mmフィルムサイズから、7μm×12 k画素のラインセンサー等、幅広いイメージサイズのものが使用されます。これらの広範なイメージサイズをもつ撮像素子に対し、適応する撮像レンズも多岐に亘るはずで、カメラとレンズとを結合するレンズマウントの形状、及び寸法が、各社あるいは機種ごとに異なることが危惧されます。そこで私たちは、各撮像素子のイメージサイズに対し、使用するレンズマウントが一義的に決まるようにすることで、ユーザーがさまざまな機器を組み合わせて、簡便に使用する環境を整えることを目的とし、標準化を進めてきました。

1.レンズマウント標準規格比較表
マシンビジョン用レンズ・マウント標準規格の比較表を示します。

JIIA規格 参考規格
レンズマウント規格名称 S NF NF-J TFL TFL-II CS C
規格化ホスト協会 JIIA JIIA JIIA JIIA JIIA JEITA JEITA
規格書番号 LE-005 LE-003 LE-006 LE-004 LE-004 TT-4506 TT-4506
初版発行時期 2012年8月 2008年12月 2016年1月 2011年7月 2011年7月 1998年7月 1998年7月
最新バージョン 2018 2014 2016 2017 2017 B B
最新バージョン
発行時期
2018年2月 2014年3月 2016年1月 2017年3月 2017年3月 2014年1月 2014年1月
イメージサイズ区分 II II II III III II II
イメージサイズ(mm) 4-16 4-16 4-16 16-31.5 16-31.5 4-16 4-16
取付けねじ
(呼び×ピッチ)
M12 x 0.5 M17 x 0.75 M17 x 0.75 M37 x 0.75 M48 x 0.75 l-32UN l-32UN
外径の基準寸法(mm) 12 17 17 35 48 25.4 25.4
座面から
ねじ部端面までの
長さ(mm)
4.1以下 4.1以下 4.1以下 5.1以下 4.06以下 4.06以下
フランジパック(mm) 12 12 カメラ:17.526
レンズ:23.000
(アダプター使用)
17.5 12.500 17.526
座面の直径(mm) 20.0以下 20.0以下 40.0以下 60.0以下 30.15以下 30.15以下
嵌め合い部直径(mm),
公差域クラス
ф15.5 H6/f6 ф50 H7/g6

2.各イメージサイズ区分に対する推奨のメカニカルインターフェース
マシンビジョン用カメラは、使用される撮像素子のサイズに対し多種のメカニカルインターフェース(レンズマウント)が使用されています。そこでJIIAレンズ分科会では、各クラスのイメージサイズによって使用するメカニカルインターフェースを一義的に決まるようにすることでユーザーが様々な機器を組み合わせて、簡便に使用する環境を整えることを目的とし、標準化を進めてきました。本指針(JIIA LER-004)は、既にJIIA LE-001で規格化した”撮像素子のイメージサイズ区分”に対し、使用すべきものとして推奨するメカニカルインターフェースを示したものです。

イメージサイズ
区分
最小イメージ
サイズ
[mm]
最大イメージ
サイズ
[mm]
対象イメージ
サイズ
[型]
Mount Size
[mm]
推奨レンズマウント
第一優先 第二優先
I 0 4 ≈ 1/4 6.3 M6.3×0.5
8 M8x0.3
II 4 8 ≈ 1/2 10.5 M10.5×0.5
12 S
15.5 M15.5
17 NF
8 16 ≈ 1 25.4 C, CS
III 16 31.5 ≈ 2 35 TFL
42 M42x1
48 48 mm Ring
TFL-II
F
IV 31.5 50 ≈3 52 M52
56 M58x0.75
V 50 63 ≈4 64
72 M72x0.75
VI 63 80 ≈5 80
90 M95x1
VII 80 100 ≈6 100 M105x1
125
JIIA市場統計

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2017年~2019年までの統計データ(第10版)を発行

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