GigEVision

ハードウェアインターフェース標準規格

GigE Visionはイーサネット通信規格(IEEE802.3)を用いたカメラインターフェース規格です。2006年5月にリリースされ、2018年にVersion 2.1が発行されました。複数ストリームチャンネルをサポートし、標準のイーサネットケーブルを用いて非常に長い距離を高速でエラー無しでの画像データ転送を可能にしています。異なるメーカーのハードウェアとソフトウェアが様々なデータレートでイーサネット接続を通して切れ目なく相互運用することができます。IEEE1588規格を用いて正確なトリガリングを行うこともできます。

  • 伝送速度
    現時点では1、2.5、5、10 Gbits/sが可能。
  • コネクタ
    銅線イーサネット、ねじ固定付き銅線イーサネット、ラッチロック付きイーサネット、シールド付きイーサネット。10ギガビットイーサネットダイレクトアタッチ、イーサネット光ファイバケーブル。
  • 受信デバイス
    PC直接。ほとんどのPC・組込みシステムにギガビットイーサネットが実装されており、フレームグラバなどの追加インターフェースカードは多くの場合不要。
  • カメラ給電
    イーサネットケーブル(POE)経由または外部から給電可能。
  • ケーブル
    ケーブルとカメラの台数による。ケーブ長はカメラ1台に対して100 m(銅線)または5,000 m(光ファイバ)まで可能。
  • その他の特徴
    マルチカメラが可能。各カメラはそれぞれのIPアドレスを持つため、同一ネットワーク内で動作するカメラの数に制限はない。
初版リリース 2006年5月
最新バージョン 2.1
出力構成 コンフィギュレーション 画像データ転送速度 ケーブル数
1 GigE 115 Mbyte/sec 1本
2.5 GigE 280 Mbyte/sec 1本
5 GigE 570 Mbyte/sec 1本
10 GigE 1,100 Mbytes/s 1本
WiFi 25 Mbyte/sec N/A
カメラ制御 Uplink downlinkと対称
Downlink 画像データ共用
外部トリガ入力 カメラへの直接接続、ソフトウェアトリガ、
IEEE1588による高精度同期(オプション)
データ受信デバイス ネットワークインターフェースカード(NIC)をマザーボードに搭載あるいはアドインのカードとして挿入可能。GigE Vision フレームグラバを使うことも可能。
接続形態 1対1,1対多 ネットワークカードに直接接続あるいはイーサネットスイッチ経由での接続が可能。
マルチキャストとブロードキャストをサポート
ケーブル 種類 最大長 給電能力
CAT-5e/CAT-6a/CAT-7 100 m 13 W(IEEE802.3af)(オプション)
25 W(IEEE802.3at)(オプション)
マルチモードファイバ 500 m なし
シングルモードファイバ 5,000 m なし
SFP+ダイレクトアタッチ 100 m なし
JIIA市場統計

JIIA市場統計

2017年~2019年までの統計データ(第10版)を発行

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