USB3 Vision

ハードウェアインターフェース標準規格

USB3 Visionは、2013年1月にリリースされた新しい規格です。2019年にはVersion 1.1が発行されました。USBは、プラグアンドプレイや高い機能性などで、広く一般に知られています。このUSB3 Visionの規格化により、ごく普通のUSBホストやほとんどのOSにおいて、カメラからの画像データのユーザーバッファへの転送において、DMAを利用した直接転送を実現することができました。GenICam規格の採用により、既存システムへの実装が容易です。USBの規格化団体であるUSB-IFによる伝送速度の向上や機能追加といったUSB規格の改良(USB 3.2では20 Gbits/sの転送が可能)に伴って、USB3 Visionの改良も期待されています。

  • 伝送速度
    USB 3.0規格に則った400 Mbytes/s以上のデータ転送の信頼性。USB 3.1・USB 3.2規格において10 Gbits/s・20 Gbits/sに高速化された。
  • コネクタ
    USB3 Visionタイプ。ホスト側(ロック付きstandard A)、デバイス側(ロック付きmicro-B)。ロック付きType-CもUSB規格として定義され、ホスト側、デバイス側ともにオプションとして使用可能。
  • 受信デバイス
    PC直接。ほとんどのPC・組込みシステムにUSBが実装されており、フレームグラバなどの追加インターフェースカードは多くの場合不要。
  • カメラ給電
    標準パッシブケーブルで、最大4.5W(5 V,900 mA)。
    アクティブケーブルは場合により変動。
  • ケーブル
    標準パッシブ銅線で3~5 m、アクティブ銅線で8 m以上、マルチモード光ファイバで100 m。
  • その他の特徴
    フレームグラバに近い画像データ転送性能。
初版リリース 2013年1月
最新バージョン 1.1
出力構成 コンフィギュレーション 画像データ転送速度 ケーブル数
SuperSpeed 400 Mbytes/s 1本
SuperSpeedPlus Gen2x1 10 Gbits/s 1本
SuperSpeedPlus Gen2x2 20 Gbits/s 1本
カメラ制御 Uplink downlinkと対称
Downlink 画像データ共用
外部トリガ入力 カメラへの直接接続、ソフトウェアトリガ
データ受信デバイス PCに実装済み、アドインカード
接続形態 1対1、1対多 ハブを使用したスター構成
1つのバスに最大127デバイス
ケーブル 種類 最大長 給電能力
標準パッシブ銅線 3~5 m 4.5 W
アクティブ銅線 8 m以上 変動
マルチモード光ファイバ 100 m(typ) なし
JIIA市場統計

JIIA市場統計

2017年~2019年までの統計データ(第10版)を発行

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